小児歯科
小 児歯科は、乳幼児期から永久歯が生えそろう
12歳〜13歳くらいまでを対象とした歯科診療です。
虫歯の治療や予防処置などを行い、永久歯が健康的に
生え揃うためのサポートをします。
心身共に発達途上のお子様が、安心して治療が受けられるよう、
痛みに配慮した治療を行なっています。
子どもは大人と比べて虫歯になりやすく、進行しやすいと言われています。
子どもの歯(乳歯)は大人の歯(永久歯)と比較して柔らかく、穴が開いてしまいやすいという特徴があります。
また、歯の一番表面のエナメル質の厚みも、大人の歯の半分ほどしかありません。
そのため、虫歯ができてしまうと進行が早く、あっという間に神経にまで到達してしまいます。
子どもの歯を守るためには、虫歯予防を行うと共に、虫歯ができてしまった場合には、早めに治療をすることが大切です。
子どもの虫歯に見られることが
多い特徴を知っておきましょう。
虫歯というと歯が黒くなるイメージがあるかもしれませんが、乳歯の虫歯は、白いことが多いです。
ゆっくり進行する虫歯は黒色に、早く進行する虫歯は白色だと言われています。
乳歯の虫歯は進行が早いため、白色をしていることが多いのです。
目立ちにくいので、保護者の方がチェックをしても見逃してしまうことが多いでしょう。
虫歯を早期発見するためには、定期検診が大切です。
虫歯が大きくなると、歯がしみたり、痛むようになります。
ところが、永久歯であれば痛みを感じるほどの深い虫歯でも、乳歯の場合は痛みを訴えることが少ないです。
虫歯の進行が早く、神経に到達するとすぐに神経が死んでしまうため、少しの間痛みがあったとしても、すぐに痛みを感じなくなってしまうためです。
また、子どもは痛みの感覚が十分に発達していないため、些細な痛みに気づきにくいことも要因の一つです。
子どもが痛みを訴えることが少ないと、虫歯に気づかないことも多いでしょう。
虫歯は放置しても治りませんので、必ず治療が必要になります。
痛みが無くなっても安心せずに、しっかりとチェックを受けるようにしましょう。
いえ、そんなことはありません。
乳歯は永久歯に生え変わりますが、虫歯が大きくなると、乳歯の下にある永久歯にも悪影響が及びます。
乳歯の虫歯を放置することの悪影響を
みていきましょう。
乳歯の虫歯が重症化して大きな穴が開いてしまったり、抜歯をすることになると、乳歯から永久歯の交換がうまくいかず、永久歯の歯並びや噛み合わせが悪くなることがあります。
乳歯の虫歯を放置すると、歯の根の先に膿が溜まり、下から生えてくる永久歯の質が悪くなることがあります。
表面に白い斑点ができていたり、茶色く変色した、形成不全の永久歯が生えてきたりします。
虫歯を放置すると、お口の中の虫歯菌が増加し、他の歯も虫歯になるリスクが高くなります。
後に生えてきた永久歯の虫歯リスクも高くなってしまうので注意が必要です。
虫歯ができてしまうと、反対側の歯で噛む癖がついてしまいます。
正常な顎の発達が妨げられ、「しっかり噛めない」などの悪影響が出ることがあります。
歯は食事をするだけでなく発音をする役割もあります。乳歯の虫歯を放置すると、部位によっては、「サ行」「タ行」「ラ行」などが発音しづらくなります。
これから言葉をたくさん覚えて、コミュニケーションをとっていく子どもにとって、発音を妨げるのは
悪影響です。
子どもは虫歯のリスクが高いです。
虫歯予防をして、虫歯から歯を守っていきましょう。
フッ素は、歯の表面のエナメル質を強固にし、虫歯になりにくくします。
その他、歯の再石灰化の促進や、虫歯菌に対する抗菌作用もあり、虫歯予防に効果的です。
歯科医院のフッ素塗布を、定期的に受けていただくのがおすすめです。
虫歯になりやすい歯の溝に、プラスチック材を薄く流して埋める治療です。
特に乳歯の奥歯や6歳臼歯が対象になります。
歯を削らずに行えるため、痛みなく治療ができるのが特徴です。
虫歯予防の基本は歯磨きです。
子どもが楽しく歯磨きできるように、指導していきます。
また保護者の方には、仕上げ磨き方法をアドバイスをさせていただきます。
定期的にお口の状態を診察し、子どものお口の状態に合わせて、虫歯予防を行います。
治療が必要な歯を早期発見することもできます。
子どもが、歯をぶつけるなどして、怪我をしてしまった場合にも対応します。
・歯が欠けてしまった
・歯がぐらぐらする
・歯が抜け落ちてしまった
・歯の位置がずれてしまった
転倒や事故などで、このような症状がある場合には、歯科医院にご連絡ください。